総合商社からアジアMBA(から起業)

NTU(南洋理工大学)MBAで学びながら今後のキャリアについて考える

海外遠征その②

今回は土日(9/30~10/1)を利用してマレーシアのクアラルンプールへ行ってきました。

タイ駐在時代に一度観光で訪れたことがあり、今回は二回目の訪問となります。

同級生3人も同行し、計4人での訪問となりました。

 

マレーシアの概要

Wikipediaによるとマレーシアは人口約2,900万人、GDP約USD3,100億、一人当たりGDP約USD11,000です。前回訪問したタイに比べると人口は半分以下ですが、一人当たりGDPは倍近くとなっています。

GDPは成長傾向にあり、2016年は4.24%でした。

 

観光

以前訪問した際にはツインタワー等の都市部の観光地と近郊のバトゥ洞窟というヒンドゥー教の聖地に行っていたので、今回は2か所のモスクを訪問してきました。

 

通称ピンクモスク

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通称ブルーモスク

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特にモスクに興味があったわけではないのですが、動線等を考慮した結果これらの2か所を巡ることになりました。

 

ピンクモスクは中国人観光客が多かったのに対して、ブルーモスクでは意外なことに日本人観光客が目立ちました。

ブルーモスクではボランティアの案内人の方について頂き、ムスリムのお祈りを体験させてもらい、またイスラム教に係わるレクチャーを一時間程頂きました(前日睡眠不足であったこともあり、途中から睡魔との闘いが大変でしたが)。イスラム教は日本にいるとなかなか馴染みのない宗教なので、貴重な経験となりました。

 

 

また、行政とITの計画都市があるということで、そちらにも短時間ですが訪問です。

 

プトラジャヤ

プトラジャヤは、首相官邸、政府系機関、裁判所等が集まる計画都市です。

道や区画がきっちりと整理されており、まさに計画都市、といった感じがします。

 

サイバージャヤ

ハイテク関連企業が集中しており、大学等の教育機関も存在しているクアラルンプール近郊の都市です。中には大きなショッピングモールがあり、コンドミニアムや豪邸が立ち並びます。プトラジャヤ同様に整理された作られた街の印象です。

 

クアラルンプール中心部は活気に満ちた典型的な東南アジアの都会の雰囲気なのですが、近郊の都市にはこういった、行政主導で作られた、全く雰囲気の異なる街があり、興味深いです。

 

市場/ショッピングモール/デパート

今回は庶民、中間層、富裕層がどういったところで何を買っているのかというのを見てみたかったので、ローカルの市場、スーパーマーケット、ショッピングモール、伊勢丹を訪問することにしました。

 

まずはローカルの市場ですが、所謂アジア的な活気のある市場で何でも売っているようなところです。特に目立ったのが魚介類で、見たところかなり新鮮そうな商品がずらっと並んでいます。

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こちらはローカルショッピングモールに入る精肉店です。

イスラム教の国ですが仏教徒である中華系の国民も多く、豚肉も手に入ります。

クアラルンプール在住の日本人にも評判らしく、日本人の買い物客も見かけました。

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これは市内中心部にあるデパート(not伊勢丹)の一角で見つけた日本のお酒のコーナーです。値段は日本のそれと比べればやはりかなり高い印象ですが、アルコール製品そのものが高いので、特段日本のお酒が高いという感じではありません。

品揃えは想像以上です。ただ、客足は他の酒(ワイン、ウィスキー等)のコーナーも同様にいまいちな印象です。

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伊勢丹にもお邪魔しましたが、バンコク同様、日本人客はあまり目立たず、現地の客が多いです。現地では高級デパートという位置づけかと思いますが、なかなかの賑わいです。

 

居酒屋

バンコク同様、日本式居酒屋で今回も食事をしました。

今回訪問したお店の値段設定は日本の居酒屋とほぼ同じで、2~3倍の値段設定のお店が多いシンガポール在住の身としては羨ましい限りです。また、クオリティは日本の居酒屋と同様で、刺身も非常に新鮮です。

客層ですが、日本人客もいますが、多くはローカルもしくは白人系外国人です。日本人客以外は刺身、寿司をオーダーして、酒を飲みながらそれらをつまむスタイルが多く見受けられました。

しかし、イスラム教の国でこうして普通にアルコール(豚肉料理も)が手に入るのは少々不思議というか意外な感じもします。

 

日曜日にはゴルフをしましたが、日本人も多く見かけるものの、半数程度はローカルと思われるグループでした。費用はバンコクより高く、日本と大きくは変わりません(ゴルフ場は市内からの距離が近く、それを考えるとかなり安くも思えますが)。

空港も大きく、免税店も充実していますが、イミグレに掛かる時間が長く、その点はいただけませんでした。。。

また、シンガポールに比べて湿気が少なく感じられ、過ごしやすい印象です。リタイア後の移住先として日本人に人気のマレーシアですが、気候がよく、英語が比較的通じ、食事も美味しく、ゴルフをするにも便利、ということで、人気の理由はたった二日の滞在でも強く実感できました。

 

現地で感じたことを総括すると、イスラム教の国でありながら、他の宗教に対しても寛容な印象を受けました。また、観光客や現地で働くと思われる人も含め、外国人も多く見かけます。街中では新しく、いい車も多く走っていますし、デパートは幅広い年齢層の客で賑わい、想像以上に消費に対する意欲が高く感じられました。

 

 

そろそろ試験も近づき、その後休みを挟んで2学期が始まります。

しばらくバタバタしますが、次の海外遠征はなんとか11月中に実現したいな、と思います。

グロービス経営大学院 堀義人学長のセミナー

起業を目指すMBA生として、同じくMBAから起業をされている諸先輩方の前例は参考にも励みにもなります。

その中でも、京大⇒総合商社⇒MBA⇒起業という道を辿られているグロービス経営大学院の学長である堀義人氏には以前から勝手に親近感と憧れを感じておりました。(堀さんはハーバードのMBA卒業ですので、その点大きく異なりますが)

 

先日シンガポールグロービス特設キャンパスを開設されるとのことで堀さんの特別セミナーがあり、直接お話を伺えるいい機会と思い参加してきました。

 

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セッション名は「創造に挑み、変革を導く-MBAに学び、MBAを創る」。ご自身の体験を基にMBAから起業の辺りのお話が聞けそうと期待が高まります。

 

セッションはQ&Aを含めて一時間半で、じっくりとお話を聞くことができました。

その中で特に印象に残った点ですが、

  • 変革のためには能力の高さとリスクを取ることが必要。MBAでは能力を高めることに重点を置くが、リスクを取らないと何にもならない。
  • リスクを取っても、自分のやりたいことでなければ困難に直面した時に諦めてしまうことになりかねない。従って、まず「自分のやりたいこと」が重要となる。そこから始まり、それがエネルギーとなり、人を巻き込む力や理念を形成することに繋がる。
  • 起業家に求められるものは時代と共に変わってきており、近年ではテクノロジーへの理解がマストとなっている。
  • VCの立場から投資先を見る際に重視するのは人。加えて対象とするマーケットが大きいか、そのマーケットで一番になれる見込みがあるか。

内容そのものは当然のことも多いですし、著書を読むことである程度カバーされる部分もありますが、セッションでのお話に加えて、Q&Aでの色々な質問に対する回答の言葉が澱みなく出てくるところから、普段から物事について本当によく考えておられるのだろうな、ということが伝わってきました。

 

セッション終了後も日本への帰国便が近くあまりお時間はなかったようですが、しばらく会場に残っておられたので、個別にお話をすることもできました。

 

いい刺激を頂いたので、これを糧にまた日々精進します。

学内/学外の交流について

MBAには将来的に起業することを見据えて来ているのは過去の記事に書いた通りですが(ブログのタイトルにも書いていますが)、ここシンガポールMBAを選んだ理由は、東南アジアを絡めたビジネスができればいいな、と考えているからです。

 

詳しくはこちらをご参照

 

asiambantu.hatenablog.com

 

MBAのクラスに東南アジアでは、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシアといった国からの学生が在籍しています。彼らとはグループワープで一緒に作業をする機会もあり、国民性?なるものもなんとなく肌身で感じることができています。もちろん個々のキャラクターの要素も大きいので一概に言えませんが、将来的に東南アジアで仕事をする上で役に立てばいいな、と思っています。(彼らが将来的にビジネスパートナーとなれば尚有難い!)

 

学内での交流は授業や課外活動を通じて自然と得られますが、学外はそうもいきません。ましてやNTUは辺境に立地する上、授業や課題に忙殺されることから、意識的に外に出ていかない限りキャンパスの中(せいぜい最寄り駅のショッピングセンターに買い物へ出かける程度)で一年を終えた、なんてこともあり得るような環境です。

上の記事にも書きましたが、シンガポールには東南アジアでのビジネスに取り組む人が多く滞在しています。そういった人との交流の機会をどのようにして得るか、ですが、シンガポール渡航前に日本で情報収集をしている時にシンガポール和僑会という、起業家を始めとした、当地でビジネスを行う人のコミュニティがあるという情報を得ていました。

丁度先日和僑会が日本人学校で開催される夏まつりに出店するとのことでしたので、ボランティアでお手伝いに行って参りました。(いきなり会員登録を申請することもできるのですが、私のような貢献できるものが少ない大学生としては、まず汗を掻いて、顔を覚えて頂いてから、と思い、汗を掻ける機会を伺っていました。)

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正直非常に微力でしたが、、、お昼の出店準備からお店を閉じるところまでお手伝いをしてきました。その後には打ち上げにも呼んで頂き、色々とお話を伺うことができて楽しい時間を過ごせました。

その後、会員登録申請も無事に承認頂けましたので、今後イベント等には積極的に参加していこうと考えています。

ホームページの会員紹介を見るに、普段なかなか出会えないような方々が所属されており、これから実際にお会いしてお話させていただくのが楽しみです。

 

他にも当地の大学同窓会への登録もさせて頂いたので、こちらも楽しみです。

 

まだこちらに来て2か月強といったところですが、自由な時間が確保できるのはほぼ週末に限られる上、週末もこれからテスト(準備)、日本への帰省、授業の一環での東京訪問等、予定が満載で実質的に動ける週末というとかなり限られていることに気づき、少々焦りを感じています。

行きたい国も沢山あり、多くの人と話もしたい、そしてもちろん勉強はきちんとする。二兎も三兎も追うような状況ですが、できる限りのことをやっていきたいと思います。

2か月

6月24日の飛行機でシンガポールにやって来て、今日でちょうど2か月が経過しましたので、これまで何をやってきたかを簡単にまとめてみようと思います。

 

<6月27日~7月14日 English Preparatory Course>

NTUでは非ネイティブスピーカー向けに、MBAのコースが始まる前の約3週間、英語のコースが用意されています。

ここには主にMBAの学生で構成される日本人、中国人、韓国人、タイ人、台湾人、カンボジア人、ベトナム人の学生、30名程が参加しました。

内容としては英語そのものの学習ではなく、英語を使ったプレゼンテーションや交渉に関する講義で、グループワークも多くあり、非ネイティブにとって非常に有意義な学びがあるとともに、MBAのコースが始まる前に同級生と仲良くなるいい機会となりました。また、講義担当の先生も非常に熱心できめ細かい指導をされる方で学生からの信頼が厚く、MBAが始まってからも交流が続いています。

なお、追加料金不要とお得です。

 

<7月14日~7月21日 オリエンテーション

ここから全てのMBA学生が参加します。

学校関連施設の説明、ビジネスマナー、就職支援について、TPOに合わせた服装の選び方、といったスタンダードなものから、チームビルディングと称して、セントーサ島へ出向いて、チームを組み命綱を使ったアスレチックに挑戦する(最後はバンジージャンプ)というものまでありました。ここでネイティブスピーカーの学生とも結束を強めることができました。

 

<7月24日~ MBA Trimester1>

授業は6コマで全てコア科目となるため、全員が(2つのグループに分かれて)同じ科目を履修しています。

既に5週目の途中と、Trimesterの半ば(全部で13週)に差し掛かっています。

授業毎の細かい内容は折をみて記事にしますが、どの授業もケーススタディ形式で、課題はグループワークが必要となります。グループワークのグループ決めは基本的に予め国籍、バックグラウンド、性別等を考慮して決められているため、自分でメンバーを選んでグループを組むといったこともできません。

既に全授業のグループワークが始動しており、毎日のように打ち合わせや作業をしています。

 

 

シンガポールに来てまだまだ2か月ですが、今のところ以下が課題だと感じています。

・英語力の向上

 ⇒聞く力、話す力は特にまだまだです。

・時間管理

 ⇒前倒し、優先順位決めを意識していきます。

・目的に向けて前進する

 ⇒常に時間に追われる状況ですが、その中でもMBAに来た目的を見失うことなく、卒業後を見据えて行動を起こすことを意識していきます。

 

Trimester1が終わった頃にまた振り返りをしたいと思います。

QB HOUSE Premium

気づけば、16歳以降美容院以外で散髪をしたことがありませんでした。

 

そして、既に人生の半分以上美容院通いをしている私の目の前に現れました。

 

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シンガポールのあちこちで見かけるQBハウス(韓国系の同じコンセプトの理容室もよく見かけます)です。

 

正直、失礼ながら日本では試す気にもならなかったのですが、人との待ち合わせまで少し時間があったことと、綺麗な店構えが気になり店の入口で店内を見回していると、店員さんが今すぐカットできますよ、と声を掛けてくれたので勢いで挑戦してきました。

 

結論としては、大満足でした。

短時間で安く切ってもらえる、というのは時間もお金もない学生にとって非常に有難いことです(実はシンガポールに来て2か月近く経ちますが、一度も散髪していませんでした)。それに加え、シンガポールの美容室ではバリカンでの刈上げからカットがスタートするとの同級生の体験談から、当地での散髪には恐々としていたのですが、QBハウスでは事前に刈上げの要否確認があって助かりました(私は不要派です)。

 

また、店内は道具の収納の仕方が効率的で、カットした髪の毛の掃除も簡単にできる工夫がしてあり、また待合スペースを含めて狭いスペースに上手く内装がデザインされており、短時間低価格回転重視のコンセプトが素人の目にも非常に分かりやすく、勉強にもなりました。

 

元々保守的な考え方の私ではありますが、シンガポールに来てからは食わず嫌いはせず、まずやってみる、を心掛けるようにしています。ここでも思わぬ収穫がありましたので、今後も色々と試してみようと思います。面白い話があれば報告させて頂きます。