総合商社からアジアMBA(から起業)

NTU(南洋理工大学)MBAで学びながら今後のキャリアについて考える

なぜMBAを目指したのか

私は将来的には起業して、経営者として事業に係わりたいと考えています。

それを達成する上でどのようにキャリアを積み重ねていくべきか、ここ数年間は非常に悩んできましたが、その自分なりの答えがMBA進学でした。

 

なぜ経営者になりたいのか

経営者になりたい理由は、「人生において、自らコントロールできる領域を最大化したい」からです。

私の家族は父親の仕事の関係上、いわゆる転勤族として国内を転々としてきました。私自身転校を何度か経験したし、それはそれで今になってみると人生の大きな糧となっている側面はあるものの、当時の幼い私にとってはなかなか辛い経験でした。また、父親の仕事は週に一日平日休み、というスタイルであったため、お盆と正月以外にはあまり私と父親の休日が合うことはありませんでした。

当時の私は幼いながらに、社長になれば自分がどこで生活するか、いつ休むか、自分で決められるんだろうな、(そして、社長ってなんかかっこいい!!)と考えるようになり、小学生高学年の頃には、将来の目標は経営者になること、になっていました。

また、その後成長する過程で、どういった仕事に係わるか、どういった人たちと仕事をするか、という、人生の中で恐らく最も時間を費やすであろう「仕事」に関する環境を自らの裁量を以て決められるのは、非常に重要なことであると考えるようになりました。

 

経営者になるためになぜMBAなのか

ここは緒論あるところだと思います。起業なんて、難しく考えずまずは始めろ、という意見にも一理ある。ただ、私自身が起業に求めているのは、「世の中を変えるためにこのプロダクトを広めたい」や「起業して一発当てて大金持ちになりたい」というものではなく(もちろんそういう思いもなくはないが)、自分の人生を自分で作っていくためのツールとしての機能、であるため、事業を作って、育てて、持続させていく、ことが肝要となります。「事業を作って」、「育てて」に関しては正直分からないものの、「持続させていく」ところについては少なからず経験や知識といったところが生きてくると考えています。

こういった観点から、大学卒業後には総合商社という、事業を作り、育て、継続させていくビジネスモデルの会社への入社を選びましたが、30歳を過ぎ、経営者になるという目標が長期的な目標から、中期ないしは短期的な目標へと変わる中で、このまま会社に残るよりも、MBAで学ぶことの方が有益である、と考えたのがこのタイミングでMBA進学を決めた理由です。

 

はじめに

2017年6月末日を以て、新卒以来約10年勤めた会社を退社。

そして、2017年7月からシンガポールMBAの学生としての生活がスタート。

 

 約10年前に京都大学経済学部を卒業、新卒で総合商社に入社。

配属先の部署について、元々強い希望を持っておらず営業部署であればどこでもいい、

と考えていたところ財務経理に配属が決定。その後退社まで一貫して財務経理関連の業務に従事。

2017年7月にシンガポールのNanyang Technological University(南洋理工大学)のMBAに入学。

 

MBAの学生としては少々年増である私が、MBA留学先としてはマイナーなシンガポールを選んだ経緯や、今後のキャリアについて考えていく過程を綴っていきたいと考えている。